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初めてオペラを聴こうという人に初歩的注意

■最初はCDで聴くのではなくDVDで見る
まず注意していただきたいのは、オペラは聴くのではなく見るべきなのです(正確には見ながら聴くのですが)。今はDVDという便利なものがあります。まずはDVDでオペラの舞台を見ましょう。CDで名歌手の名録音を聴くのはその後にしましょう。

■日本語字幕、日本語対訳で筋を理解する
DVDといっても最初は日本語の字幕のある日本盤でなければなりません。CDも日本語対訳付きがよろしいと思います。勿論外国語に堪能ならば、英語の字幕でもフランス語の字幕でもよろしいのですが。いずれにしろ、今何と歌っているのか、何を訴えているのかを理解して聴かなければなりません。歌詞を分かって話の筋を追えることが重要です。

■なるべく新しい演奏を聴く
 初めて聴く人は、映像がきれいで音のクリアーな、なるべく新しい録音、録画のDVD,CDを選ぶことが重要です。いくら名歌手の歴史的名演であっても、古い白黒映像やモノラル音声のものはやめましょう。それらは、オペラを本当に好きになってからでよいのです。そうなるとそういうのでも聴いてみたくなるものなのです、それからでよいのです。
 ただ、最近は演出家主導の新解釈の上演というのが多いですから、新しいからといってどれでもいいというわけではないのです。今後私が推薦する盤は、そういう点にも注意を払って選定しますから大丈夫です。