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ヴェルディ ラ・トラヴィアータ(椿姫)

オペラを聴きたいけれど何から聴いていいか分からないという人に、自信を持ってお勧めする定番オペラを紹介します。
最初はなんといってもヴェルディのラ・トラヴィアータ(椿姫)でしょう。オペラファンでなくても知らない人はいないでしょう。



歌劇『椿姫』全曲 ゼッフィレッリ監督、レヴァイン&メトロポリタン歌劇場管、ストラータス、ドミンゴ

ヴェルディ中期の傑作、ラ・トラヴィアータのDVDはたくさんあって迷いますが、ゼッフィレッリ監督 テレサ・ストラータスとドミンゴの華麗で豪華な映画版を第一に推薦します。
最初に見るべきオペラのDVDとして最適と思います。

第2幕第2場のフローラの屋敷での仮装舞踏会の場面など豪華絢爛。また映画版ですから、舞台では見られない場面が挿入されドラマにふくらみを与えています。
例えば、第2幕冒頭、パリ郊外の二人の愛の巣とそこでの楽しい暮らしぶりの様子。あるいはジョルジョ・ジェルモンが娘の幸せな結婚のためにアルフレードと別れてくれとヴィオレッタに懇願するとき、アルフレードの妹とその婚約者らしき若者の様子など。映画版ならではの映像です。

しかしゼフィレッリの最も工夫したところは、冒頭に病の床にあるヴィオレッタを見せてオペラを始めること。つまり第1幕、第2幕は、後の病床にあるヴィオレッタの回想というわけ。それが一層ヴィオレッタの悲劇を強く感じさせるものとなっています。

ヴィオレッタのテレサ・ストラータスは演技のうまい歌手ですが、この薄幸のヒロインの熱唱熱演は彼女の随一の名演といえるでしょう。アルフレードのプラシド・ドミンゴもこのとき40歳ぐらい、若々しい名唱を聴くことができます。絶対お勧めです。 

と以前書いたのですが、画像をクリックして出るDVDは輸入盤で日本語字幕がありません。日本盤は現在買えないようです。
なのでこちらを推薦します。


1994年ショルティ指揮コヴェントガーデン・ロイヤル・オペラのライブ
今やオペラ界の大スター、アンジェラ・ゲオルギューが華々しくデビューしたときの映像です。