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マスカーニ カヴァレリア・ルスティカーナ

オペラを聴きたいけれど何から聴いていいか分からないという人に、自信を持ってお勧めする定番オペラを紹介しています。

今回はマスカーニ カヴァレリア・ルスティカーナ

旧来のロマン主義ではなく、現実をリアルに描こうというヴェリズモオペラの傑作。短い1幕物なので、同じくヴェリズモオペラ,レオンカヴァッロの「道化師」と一緒に1晩の出し物として上演されることが多い。

推薦盤はジョルジュ・プレートル指揮 フランコ・ゼフィレッリ監督の映画(1982年収録)です。


『カヴァレリア・ルスティカーナ』&『道化師』 ゼッフィレッリ監督、ドミンゴ、プレートル&ミラノ・スカラ座

これは、スカラ座上演のキャストをそのままにシチリアで撮影されたゼフィレッリ監督の映画ですが、オペラが現実の風景の中で演じられることによって、舞台より一層迫真的なものとなっています。
         
若々しいドミンゴのトゥリッドゥ、オブラスツォワのサントゥッツァ、レナート・ブルゾンのシチリアの男伊達アルフィオ、みなほとばしる熱情を強烈に発揮して素晴らしい。

最後はアルフィオとの決闘でトゥリッドゥが命を落とす悲劇ですが、有名な間奏曲はじめ叙情的なマスカーニの音楽は心にしみて美しい。

なおカヴァレリア・ルスティカーナというのは「田舎の騎士道」という意味です。
推薦盤はレオンカヴァッロの道化師と2本立てでお徳用です。

(追記)
現在日本盤が絶版になっているらしくてバカ高い値段でAmazonに出ています。なので仕方なく輸入盤のリンクの画像を掲載していますが英語の苦手な人は買ってはいけません。しばらく待っていればまた再版されます。

しかし待てない人は
ブルーレイディスクですが、ホセ・クーラのこれがよいと思います。

ホセ・クーラは、私の好きなテノールで黒豹のような精悍な姿も舞台栄えします。この人のカヴァレリア・ルスティカーナでは、NHKBSで2種類見ていますが、ヴァルトラウト・マイアーのサントゥッツァと競演したのがよかった。これが発売されれば言うことなしなんですが。
時代はそろそろDVDからBlu-rayになるのでしょうか。